解体から現れた出雲伝統の来待石

古民家宿 shitsuは、約80年前に建てられた町家です。なので、今回リノベーションする際の解体では、珍しいモノを発見することができます。

その一つとして、出雲伝統の来待石が1階の土間から出てきました。

来待石というのは、1400万年前に形成された凝灰質砂岩で島根県の伝統工芸にして、国指定の伝統工芸"出雲石灯籠"の原材料です。

江戸時代では、松江藩主が御止石として藩外に持ち出しを禁じたほど、島根では大切にしてきた石材です。

また、出雲地方では赤茶色の屋根をたくさん目にしますが、この瓦は石州瓦といって、こちらも島根県特有の屋根瓦ですが、瓦に使う釉薬の原材料として来待石が使用されます。

島根県に旅行に来られた際は、屋根瓦や灯籠にも注目してみて下さい。

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